「ダン・シャリ君(仮称)」が日経新聞に掲載されました。

当社は、夢想科学株式会社と共同で、「ダン・シャリ君(仮称)」を開発いたしました。その内容が8月24日(金)付の日経新聞に掲載されました。

ダットジャパンなど、建造物の3D映像作製早く|日経新聞(閲覧には会員登録が必要です)

「ダン・シャリ君(仮称)」は、インフラ点検等で撮影した膨大な枚数の写真から建造物を3D化する際の処理時間を大幅に短縮するための3D前処理システムです。

開発の背景

近年、ドローンやロボットを用いたインフラ点検の効率化が期待されています。本点検方法では、ドローンやロボットで建造物の全面をくまなく近距離から撮影後、撮影写真から3Dモデルを作り、この3Dモデルをくまなく確認する事で点検を行う事になります。
又、既にシンガポールを初めとする海外では建造物の3D化が始まっており(※1)、建造物の3D化は日本でも大きな期待が寄せられています。一方、3D生成用に撮影される写真は①枚数が多い(例えば幅15m、長さ250mの橋梁で5,000枚程度)、②写真の解像度が高い為、ファイルサイズが大きい、という問題があり、これらに起因する処理時間の増大が建造物の3D化浸透の障害となっています。

システムの概要

本システムは撮影した写真を3D化する際のSfM処理(※2)の前処理として、冗長度の高い写真セットからダブリ、失敗等を取り除くものです。
本システムは夢想科学でトライアル利用を開始しており、「ダン・シャリ君(仮称)」を用いて前処理を行う事により、現段階で約30%の時間短縮ができることを確認できました。幅15m、長さ250mの橋梁を3D化する場合、5,000枚程度の写真が必要なので、従来法では処理時間は150時間(6.25日)となります。一方、「ダン・シャリ君(仮称)」で前処理を行い、不要な画像を削除すると105時間で処理が完了するので、45時間(1.87日)の時間削減となります(※3)。最終的に本システムでは従来の処理に比べ、25~50%の効率化を目指します(撮影条件や天候条件による)。
現在、国内の橋梁は約67万橋で、5年に1度の点検が義務づけられています(年間約13万橋の検査が必要)。全てを3D化する事で点検を行う場合、毎年撮影される写真は13万x5,000枚=6億5千万枚(全て、15mx250mと仮定)となるので、下表の様な効率化が図れます。

使用PC台数 従来法 ダン・シャリ君 削減分
13万橋処理時間(年) 1 2,316 1,704 611
13万橋処理時間(日) 10,000 85 62 22
表1:13万橋の3D化に要する時間(PC1台、10,000台比較)
図1:事前準備と撮影から3D化の流れ
図2:3D化の例
図3:冗長度の高い画像セットとは
図4:「ダン・シャリ君(仮称)」の効果

本件に関するお問合せ

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